スポーツ選手にとって、動体視力は、フィジカル、メンタルに次ぐ重要なファクターです。
◆動体視力
静止視力が静止したものをみる能力であるのに対して、動体視力は移動するものをみる能力です。似ているように思えますが、脳の働きとしては全くといっていいほど異なるものです。
動体視力は、ダイナミック動体視力とキネティック動体視力に分けて考えられます。
スポーツビジョン
スポーツ関連の視力を分類したものに「スポーツビジョン」があります。日本では、1986年に紹介されました。 日本スポーツビジョン協会
スポーツビジョンは、次の8つに分類されます。
- 静止視力
- キネティック動体視力:KVA(Kinetic Visual Acuity)
- ダイナミック動体視力:DVA(Dynamic Visual Acuity)
- 眼球運動
- コントラスト感度(明るさの違いの識別)
- 深視力(距離感)
- 瞬間視力
- 眼と手の協応動作
特に野球の打撃などでは、キネティック動体視力とダイナミック動体視力が重要とされます。
ダイナミック動体視力
ダイナミック動体視力は、上下左右方向の動体視力です。
キネティック動体視力
キネティック動体視力は、奥行方向(前後方向)の動体視力です。
◆動体視力のトレーニング
動体視力のポピュラーなトレーニング方法を3つ紹介します。
ダイナミック動体視力のトレーニング
最もポピュラーなダイナミック動体視力の訓練法は、電車の車窓から外の看板や電柱に書かれた文字を読み取ることです。
この訓練法の効果は主に左右方向のダイナミック動体視力に有効です。
バスの窓からでもできますが、実際に試してみると、電車の車窓から行う場合と比べて、適当な対象物が少ないようです。「電車の車窓から」がおすすめです。
「電車の車窓から」であれば、「☓☓方面行きの最後尾の車窓からみる、☓☓駅の端にある看板の広告文」など、ほぼ同じ条件で、繰り返し練習することも可能です。
キネティック動体視力のトレーニング
キネティック動体視力のトレーニング方法は、ボールに数字や文字を書き込み、投球中に読み取ることです。
この訓練法は、キネティック動体視力を鍛える最強の訓練法です。
ただし、付き合ってくれる投球者が必要ですし、その投球者には、球軌道、球速、球の回転数のコントロール能力が必要ですから、手軽にできる方法とはいえません。
あまりに速い球速や、あまりに高い回転数では、訓練の効果がありませんし、逆に遅すぎても効果なしです。
アプリを使ったトレーニング
ボールに数字や文字を書き込む訓練法は最強ですが、手軽にできないため、次善の訓練法として、アプリを使います。
動体視力を鍛えるアンドロイドアプリとして、「キネティック動体視力」があります。
・アンドロイドアプリ「キネティック動体視力 Lite」 Google Play
・アンドロイドアプリ「キネティック動体視力」 Google Play
iOSアプリとしては、iPhoneアプリ「キネティック動体視力」やiPadアプリ「キネティック動体視力 HD」があります。
・iPhoneアプリ「キネティック動体視力」 App Store , 紹介サイト
・iPadアプリ「キネティック動体視力 HD」 App Store , 紹介サイト
ここでは、androidアプリ「キネティック動体視力」を中心に紹介しています。
◆Androidアプリ「キネティック動体視力」無料版と有料版
動体視力を鍛えるアンドロイドアプリとして、有料版の「キネティック動体視力」と無料版の「キネティック動体視力 Lite」があります。
有料版と無料版の違いは1点だけです。
無料版の「キネティック動体視力 Lite」では、レベル0以外のプレイに燃料が必要となります。レベル4のプレイには燃料4が必要で、レベル3では燃料3、レベル2では燃料2、レベル1では燃料1が必要です。必要な燃料は、動画広告を見ることで補充できます。
有料版では、燃料が必要なく、したがって、広告関連の表示もありません。
◆Androidアプリ「キネティック動体視力」使い方
「キネティック動体視力」では、テストモードと練習モードが選択できます。テストモードでは、レベル設定が自動で行われ、スコアが記録されます。練習モードでは、レベル設定が手動で自由にできます。
【モードの切り替え】
「テストモード」と「練習モード」との切り替えは、起動画面の上中央の選択ボックス(トレーニング/テスト)で行います。
テストの途中に、「練習モード」に切り替えてトレーニングすることもできます。この場合、「テストモード」に戻れば、途中からテストを再開できます。
【練習モード:プレイ】
練習モードでは、同じレベルを何度でも連続してトレーニングすることができます。
練習モードでの使い方は、簡単で、難易度レベル(lvl0〜lvl4)を選択して、プレイボタンを押すだけです。
難易度レベルは、下部の lvl0〜lvl4 のボタンで選択します。
プレイボタンをタップすると、画面奥から六角柱が回転しながら飛び出してきます。
六角柱の側面に書かれた数字を読取ってください。
読み取った数字をキーボードから入力すると、判定が行なわれます。
【判定について】
全桁正解で◯、1桁のみ不正解が△、2桁以上不正解が☓と判定されます。
数字の順番は関係ありません。2124が正解であれば、1242でも1224でも正解です。
【テストモード:プレイ】
テストモードでは、0から4の5段階の難易度レベルが、順番に各4回づつ、計20回テストされます。
【得点について】
得点は、◯で5点、△で3点、☓で0点が加算され、最高点は100点です。
100点を獲得出来る人は、なかなかいません。ですが、もちろん不可能なわけではなく、スポーツの得意な方で、100点を何度も達成した方もいます。
難易度レベル4では正解できるのに、難易度レベル2や3で、気が抜けてしまうのか不正解となる方もいます。100点獲得には、動体視力の他に集中力も必要なようです。
テストモードでの使い方も簡単で、「プレイボタンをタップして、飛び出してくる六角柱上の数字を読み取り、答える」というテストを20回繰り返すだけです。タイムトライアルではありませんので、途中で中断することもできます。
難易度レベルは、自動的に設定されます。
プレイボタンをタップすると、画面奥から六角柱が回転しながら飛び出してきます。
六角柱の側面に書かれた数字を読取ってください。
(トレーニングモードと同じです)
読み取った数字をキーボードから入力すると、判定が行なわれます。
判定:◯ 全桁正解
得点:5点
判定:△ 1桁不正解
得点:3点
判定:☓ 2桁以上不正解
得点:0点
テスト完了で、スコアが記録されます。
【テストモード:リセット】
テストは、中止することができます。
テストを中止したい場合は、右上のリセットボタン(×ボタン)をタップすることで、リセットできます。
【テストモード:スコア】
テストのスコアを確認/編集するには、右上のスコアボタンをタップします。
スコア行右端の編集ボタン(エンピツボタン)をタップすることで、メモ書きもしくはスコア削除が行えます。
スコアにメモ書き
スコアにメモを追加するには、スコア行右端の編集ボタン(エンピツボタン)をタップします。
ポップアップから「メモ」を選択します。
メモ入力欄にメモ書きし、「更新」ボタンをタップすることでメモが追加されます。
(キーボードが表示されていないときは、メモ入力欄をタップすることで表示されます。)
スコア削除
スコアを削除するには、スコア行右端の編集ボタン(エンピツボタン)をタップします。
ポップアップから「削除」を選択します。
【効果音のオン/オフ】
効果音を消すには、画面左上のスピーカーボタンをタップします。タップする毎に、効果音のオン/オフが切り替わります。
◆ダウンロード
アンドロイドアプリ「キネティック動体視力」、「キネティック動体視力 Lite」は、Google Play からダウンロードできます。
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